観心の章 |バックナンバー
01 真実を伝える舌 Ryue  お釈迦さまが今まさに涅槃(ねはん)に入ろうとされた時、「これから先、何を頼りに生きていけばよいのでしょうか?」という弟子たちの問いに対して、自らを灯とし「教えを灯としていきなさい」とお答えになられました。
02 真実は一つ Ryue  お釈迦さまは、インドのマガタ国の都・王舎城(おうしゃじょう)の東北にある霊鷲山(りょうじゅせん)という山で『無量義経(むりょうぎきょう)』を説かれました。そこには真理を求め、自らはさておいても…

03 白豪の光 Ryue  インド・王舎城(おうしゃじょう)の東北にそびえる霊鷲山(りょうじゅせん)で、お釈迦さまは『無量義経(むりょうぎきょう)』の説法を終え、深い禅定(ぜんじょう=身心不動の瞑想)に入られます。

04 ただ一つの教え Ryue  いよいよ、法華経の説法の始まりです。舎利弗(しゃりほつ)の三度に及ぶの懇願(こんがん)を受け、お釈迦さまは真実の教えを説き始められます。
「舎利弗よ。過去・現在・未来の諸仏たちは…

05 本然の姿 Ryue  お釈迦さまは、すべての人を仏と同じ境地に導くという、ただ一つの目的のためこの世に出現され、一仏乗の教えによってのみ仏と成れることを、方便品(ほうべんぽん)で明かされたのです。

06 大富豪と迷い子 Ryue  法華経「信解品(しんげほん)」では、四大弟子の告白を通して、お釈迦さまの真意が法華経ただ一つであり、また仏と衆生とがどのような関係であるかが示されています。
 信解とは信仰にもとづいた理解であり…

07 平等に降り注ぐ雨 Ryue  お釈迦さまは四人の仏弟子の信解(しんげ)が正しいことを証明し、さらにこのことを分かり易く示すため三草二木(さんそうにもく)の譬(たと)え「薬草喩(やくそうゆ)」を説かれます。

08 お釈迦さまの約束 Ryue  「授記(じゅき)」というのは、未来に必ず悟りを開いて仏に成ることをお釈迦さまが予言し、保証することです。例えば迦葉尊者(かしょうそんじゃ)に対しては、このように授記を与えられました。

09 本当の宝物 Ryue  お釈迦さまは「化城宝所(けじょうほうしょ)の譬(たと)え」を説かれました。
「けわしい困難な道が続く遙か遠い彼方に、非常に価値のある宝物のある場所があった。この道程の困難な様子をよく知っている…

10 忘れられた宝珠 Ryue  お釈迦さまより授記(じゅき=成仏の保証)を与えられ、五百人の仏弟子たちは大変喜びました。方便の教えを最高の悟りだと思って満足し、それ以上向上して仏になろうなどと思ってもいなかったのに…

11 菩薩の精神 Ryue  お釈迦さまは、羅ゴ羅(ゴ=目+候・らごら)と阿難(あなん)の二人をはじめとする、二千人の声聞(しょうもん)の弟子たちに授記(じゅき=成仏の保証)を与えられます。
 阿難はお釈迦さまの侍者(じしゃ)として…

12 三つの心構え Ryue  お釈迦さまは入滅後の布教について、薬王菩薩(やくおうぼさつ)をはじめとする八万人の菩薩に対し、法華経の教えを説く者の心構えについて示されました。
 仏が入滅した後の世において…

13 この経は持ち難し Ryue  お釈迦さまは、大勢の菩薩たちを前にして「法華経に説く教えを心に信じて身に行い、世間に広めることがどんなに困難であっても、決して退いてはならない」と力強く申されました。

14 仏の善知識 Ryue  提婆達多(だいばだった)は、お釈迦さまの従弟にあたります。彼はお釈迦さまに従って出家しましたが、嫉妬(しっと)の心から大衆を誘惑して新教団をつくり、阿闍世王(あじゃせおう)とともにお釈迦さまに敵対し…

15 菩薩たちの誓い Ryue  その時、八十万億那由他(はちじゅうまんのくなゆた)という非常に大勢の数の、しかも徳の勝れた菩薩たちが、お釈迦さまの前で一心に合掌し、悪世である未来においてこの法華経を人々に説き広めることを誓いました。

16 四つの安楽行 Ryue  菩薩の中で最も智恵の勝れた文殊師利菩薩(もんじゅしりぼさつ)が、お釈迦さまにこう申し上げました。
「ここにおります菩薩たちは、未来の悪い世において法華経を広めようという決心をした…

17 地涌の菩薩たち Ryue  お釈迦さまは、仏の智恵・仏の神通力・仏の獅子奮迅(ししふんじん)の力・仏の勇猛大勢(ゆうみょうだいせい)の力を顕して重大なことを述べるので、堅い信仰の心をもって聞くよう諭(さと)されました。

18 永遠の悲願 Ryue  お釈迦さまは「如来の秘密・神通の力」=眼には見えない、仏の奥深く勝れた力を説き明かされます。
「一切の人々は、私がインドに生まれて出家をして悟りを開き、やがて入滅すると…

19 信解の功徳 Ryue  如来寿量品をお説きになった後、お釈迦さまは弥勒菩薩に対し「仏の寿命が無始無終で永遠であること、その教化が無限であることを聞いて、一念の間でもそれを信じる(一念信解=いちねんしんげ)ならば、その人が得る…

20 随喜の功徳 Ryue  お釈迦さまは、ご自身が入滅された後に、法華経の教えを聴いて随喜(ずいき)する功徳(くどく)と、随喜して教えを伝える功徳をこのように説かれました。
「如来の滅後に、様々な人が仏の寿命が…

21 法師の功徳 Ryue  お釈迦さまは、法華経を受持(じゅじ)・読(どく)・誦(じゅ)・解説(げせつ)・書写する五種法師(ごしゅほっし)の修行で得る功徳(くどく)を明らかにされます。
「もし人々が、この法華経の教えを心から…

22 ひたすらの礼拝 Ryue  昔々の遠い昔に、威音王(いおんのう)という仏さまがおられました。しかし、その仏さまが入滅して長い年月が過ぎると、慢心に満ちた増上慢(ぞうじょうまん)の人々が大勢いる世の中になりました。

23 託された要法 Ryue  従地涌出品(じゅうじゆじゅっぽん)において大地より出現した無数の地涌(じゆ)の菩薩=本化(ほんげ)の菩薩たちは、お釈迦さまの前に進み、礼拝し合掌して「仏の滅後に広く人々のためにこの経を説き…

24 の儀式 Ryue  法師品(ほっしほん)では、仏滅後に法華経を広める者は仏の大慈悲の心・柔和忍辱(にゅうわにんにく)の心・真実の相を知ることが肝要であると弘経(ぐきょう)の心得が説かれました。

25 捨身の供養 Ryue  宿王華(しゅくおうけ)という一人の菩薩が、お釈迦さまにお尋ねになりました。
「娑婆世界にあって、人々を救うため自由自在な素晴らしい働きができる薬王菩薩というお方は、どのような菩薩なのでしょうか」

26 法華三昧の境地 Ryue  お釈迦さまは、眉間の白毫(びゃくごう)から光を放って、東方の諸仏の世界を過ぎて浄光荘厳(じょうこうしょうごん)という国を照らし出しました。その国には、浄華宿王智如来(じょうけしゅくおうけにょらい)のもとで…

27 観音の力 Ryue  観世音菩薩がこの娑婆世界で人々を教え導くため、どのようにして法をお説きになるのかという無盡意菩薩(むじんにぼさつ)の質問について、お釈迦さまはこのようにお答えになりました。

28 擁護の誓願 Ryue  お釈迦さまは、法華経のすべてを修行できなかったとしても、その一句一偈を真に受けとめて教えの通り実行したならば、その功徳は甚だ多いと述べられました。
 それを聞いて薬王菩薩は、善を保ち…

29 我が子こそ善知識 Ryue  お釈迦さまは大勢の聴衆の前で、薬王菩薩と薬上菩薩の前世について語られました。
 はるか遠い昔、雲雷音宿王華智仏(うんらいおんしゅくおうけちぶつ)という仏さまがおられた時、その国の王は外道を信仰していた…

30 私たちへの励まし Ryue  お釈迦さまが霊鷲山(りょうじゅせん)で法華経をお説きになるのを、遙か遠い東方の国で聞いた普賢菩薩(ふげんぼさつ)が、多くの菩薩と共にこの法会に訪れました。そして「お釈迦さまが、お亡くなりになられた後…

31 六根清浄 Ryue  日常生活の中では、眼・耳・鼻・舌・身・意の六根(ろっこん)が、意識するしないにかかわらずうまく働かないことがあります。誤った情報を信じてしまったり、自分では良かれと思ってした行為も、かえって他人に…

32 いだかれて生きる Ryue  法華経の中心となる教えが説かれた寿量品では、お釈迦さまが永遠のいのちをもってこの世に存在する事実が明らかにされました。すなわち、真理を覚る智恵が久遠の昔より完成された仏さまなのです。

 

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