観心の章 |第24回「付嘱の儀式」 by Ryue

想

小坊主のつぶやき

いつそば「観心の章」

いつそば「開目の章」

自在生活ノススメ

UFO通信

のほほん評判記

 法師品(ほっしほん)では、仏滅後に法華経を広める者は仏の大慈悲の心・柔和忍辱(にゅうわにんにく)の心・真実の相を知ることが肝要であると弘経(ぐきょう)の心得が説かれました。

 次の見宝塔品(けんほうとうほん)では、突然大地から巨大な宝塔が出現して虚空に浮かび上がるや、扉が開かれ釈尊が宝塔の中に入り、多宝如来と並んでお座りになります。そして、共に虚空に導かれた大衆を前に「私の滅後、娑婆世界で法華経を広める任を委ねたいが、誰かそれを担う者はいるか」と告げられました。

 すると勧持品で「いかなる難をも乗り越えて、この法華経を広めたい」と大勢の菩薩たちが名乗り出ます。しかし釈尊はこの申し出を黙視し、さらに従地涌出品(じゅうじゆじゅっぽん)においても他国の菩薩たちの誓願を制止して、大地より地涌(じゆ)の菩薩を出現させました。そして、この菩薩たちこそ自分の本弟子であると示し、如来寿量品(にょらいじゅりょうほん)において「仏は永遠の命を持ち、久遠の昔より悟りを得ているものである」と明かされたのです。

 さらに神力品(じんりきほん)に至って、地涌の菩薩に悪世末法における法華経弘通(ぐつう)を付嘱(ふぞく)し、嘱累品(ぞくるいほん)では他の一切の菩薩たちに対しても末法以前における弘経を付嘱されます。そして、すべての菩薩たちは「釈尊の教えの通り実行いたします。ご心配はいりません」と力強く誓願しました。

 ここに大いなる付嘱の儀式が完了し、とりわけ悪世末法において誰が法華経を広める任に当たるかを明らかにすることで、釈尊出世の大事も本当の意味で完了したのです。

what's newdiscourseseasontalesideadownloadlinkmyoabout "myo"site mapNOEC

HOME

Since 1999, Nichiren-shu Osaka Enlightenment Center. All teachings are opening up.