vol.307「思いやり」
19.10/11 ● by Taijun
私たち人類は、生物学上「ホモサピエンス」と呼ばれ、今から二十万年前にアフリカの大地に現れたとされる。
当初は武器と言える程のものはをほぼ持っていなかったにもかかわらず、ライオンなどの肉食獣から身を守り種(しゅ)をつないで来た。想像を絶する大変さだっただろう。
そうして今日まで種を継続できたのは、助け合い・思いやりの精神が大きな要因だったと考えられている。つまりは、他人の心情や身の上に心を配るなど、相手の身になって気遣いをしてきたためというのだ。
最近は日本でも自然災害が続発している。被災された方々がテレビ局のインタビューを受け、思いやりの心が一番有難いと答えていたことが印象に残っている。
以前に「ガラスとガラスがぶつかれば、お互いが壊れてしまう」というコマーシャルがあった。「柔和質直者」(にゅうわしちじきしゃ)という柔らかな思いやりの精神を、いま一度心がけたいものだ。
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