観心の章 |第7回「平等に降り注ぐ雨」 by Ryue

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 お釈迦さまは四人の仏弟子の信解(しんげ)が正しいことを証明し、さらにこのことを分かり易く示すため三草二木(さんそうにもく)の譬(たと)え「薬草喩(やくそうゆ)」を説かれます。

 たとえば、すべての世界の山や川・谷などに生えた草木には、様々な種類があります。そこに厚い雲が広がって等しく雨が降り注ぐと、草や木は平等に潤いますが、その大小や性質によって、受ける量や成長は異なります。仏がこの世に出現するのも同じことで、大雲が空をおおうように、慈悲の心で全世界の人々をおおい尽くすのです。

 仏さまは、すべての人々を、生まれや環境といった境遇に左右されない境地に渡らせ、理解させ、安心を与え、自らと同じ悟りを得ることができるよう導かれます。仏とは一切を知り、道を知り、道を開き、道を説く者なのです。

 真実の法を聞くために来集したすべての人は、その功徳(くどく)によって現世も後世も安穏(あんのん)を得られ、それぞれの力に応じて仏の道に入ることができます。しかし仏さまの説法はあくまでも一相一味(いっそういちみ=内容が等しく相違がない)であり、いつでも一つのこと=一仏乗(いちぶつじょう)を説いておられることに変わりはありません。

 仏の大慈悲心(だいじひしん)はすべての人々に平等に降り注ぎ、人々の機根(きこん=能力や器)に相違があっても、皆を生死の苦悩から解放し、執着の心を滅して仏の智恵に到らせます。そして弟子たちに「一歩一歩確実に菩薩の道を歩み、修行を重ねていけば、皆が一人残らず仏になれる」と説かれたのです。

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