観心の章 |第25回「捨身の供養」 by Ryue

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 宿王華(しゅくおうけ)という一人の菩薩が、お釈迦さまにお尋ねになりました。

「娑婆世界にあって、人々を救うため自由自在な素晴らしい働きができる薬王菩薩というお方は、どのような菩薩なのでしょうか」

 お釈迦さまは、こうお答えになりました。

「遠い遠い昔、日月浄明徳如来(にちがつじょうみょうとくにょらい)という仏さまがおられて、一切衆生喜見菩薩(いっさいしゅじょうきけんぼさつ)をはじめとする諸々の菩薩や声聞に法華経をお説きになった。一切衆生喜見菩薩は大いに歓喜し、この教えをとても永い間一心に修行を重ねて、現一切色身三昧(げんいっさいしきしんざんまい)という高い境地に達することができた。

 そこで菩薩は仏の恩に報いる大きな力を得て、一切衆生を救いたいと思い、日月浄明徳如来と法華経を供養するため、香木を服用し香油を身に塗って、自分自身に火をつけ、八十億恒河沙(ごうがしゃ)の広い世界の普(あまね)く闇を照らし出したのである。この菩薩こそが、今の薬王菩薩である」

 薬王菩薩は、仏の教えによって悟りを開き、深く仏の恩を感じ、自分の身を焼いてでも仏の教えを広め、世の中を照らし出そうと誓いを立てた人なのです。お釈迦さまは、その薬王菩薩の不惜身命(ふしゃくしんみょう)の精神を世に広めるよう、宿王華菩薩に命じられました。

 見返りを得たい、世に知られたいと思っている内は、本当の行動ができません。また恩に報いる心持ちでなければ、真実に沿った生き方はかないません。知恩報恩(ちおんほうおん)こそが、菩薩行を実践する大切な精神なのです。

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