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平成二十一年に、日蓮聖人が前の執権・北条時頼に諌(いさ)めの書「立正安国論(りっしょうあんこくろん)」を奏進(そうしん)してから七百五十年を数え、平成三十五年には日蓮聖人御降誕八百年を迎えます。宗門は今後のテーマを「立正安国・お題目結縁運動」と定め、本年四月よりその運動が開始されました。
日蓮聖人の激動の六十一年のご生涯は「立正安国にはじまり立正安国に終わる」と表現することができ、末法の衆生救済は唯一無二の良薬である「南無妙法蓮華経」のお題目によります。 そのご生涯を御妙判(ごみょうはん)より拝すれば「わたうども(和党共)二陣三陣つづ」けと「我も唱へ、他をも勧」めるご修行、つまり「ただ妙法蓮華経の七字五字を日本国の一切衆生の口に入れん」とはげまれたのです。 しかし、世間の多くは受け入れませんでした。それどころか、大聖人に迫害・弾圧を加えたのです。 春風駘蕩(しゅんぷうたいとう)たる布教活動も可能だったはず。しかしそれは、お釈迦さまの示された教え、望まれた生き様ではありません。 「仏さまの要求」と「世間の要求」。その狭間に立った時、多く人が世間の要求に応えることも大切だと思うでしょう。しかし、日蓮聖人は世間に嫌われることを承知で、最大事である仏さまの要求に身を投じられたのです。 嘉年(かねん)を迎えるにあたり、今一度法華経・御妙判を深く味わいたいものです。貴方に仏さまと日蓮聖人が語りかけて下さることでしょう。 |