観心の章 |第3回「白豪(びゃくごう)の光」 by Ryue

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 インド・王舎城(おうしゃじょう)の東北にそびえる霊鷲山(りょうじゅせん)で、お釈迦さまは『無量義経(むりょうぎきょう)』の説法を終え、深い禅定(ぜんじょう=身心不動の瞑想)に入られます。

 そのまわりには、大迦葉(だいかしょう)や舎利弗(しゃりほつ)・目連(もくれん)といった、お釈迦さまの十大弟子をはじめとする大勢の阿羅漢(あらかん=一切の煩悩(ぼんのう)を断ち、生死にとらわれない境地に達した者)、今では出家し比丘尼(びくに)となったお釈迦さまの義母や妃(きさき)、文殊(もんじゅ)・弥勒(みろく)・観世音(かんぜおん)などのたくさんの菩薩(ぼさつ)、帝釈天(たいしゃくてん)をはじめ無数の神々、竜王や鳥類、そして阿修羅(あしゅら)といった鬼神、またかつては父王を獄死させた阿闍世王(あじゃせおう)にいたるまで、ありとあらゆる聴衆がお釈迦さまをとりまいています。

 この光景は、仏さまの教えを受ける者の範囲、つまり法華経の教えがあらゆる者たちを救済する教えであることを示しているのです。

 やがて天から白い華や赤い華が雨のように降りそそぎ、大地が震動し、人々の心は喜びと期待に満ちあふれ、お釈迦さまをあおぎ見ます。するとお釈迦さまは、眉間(みけん)の白毫(びゃくごう=渦巻き状の白い産毛)から光を放って全世界を照らされ、あらゆる種類の衆生(しゅじょう)の姿をくまなく映し出しました。

 このような奇瑞(きずい=良いことの前ぶれ)を見て、弥勒菩薩は大衆を代表して文殊菩薩にその因縁を質問すると、文殊菩薩は過去の実例をあげて、今まさにお釈迦さまは『妙法蓮華経(みょうほうれんげきょう)』の大法を説かれるであろうと答えられたのです。

 この「序品(じょほん)」では、お釈迦さまの説法は一言もありません。大衆は、真実の法が説かれる時を、ただ合掌して一心に待つのです。

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