開目の章 |第3回「お釈迦さまの本心」 by Taiko

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「日蓮聖人って一体どんな人ですか?」

「日蓮宗の開祖ですね」

 これは半分正解のようですが、間違いです。なぜって?それは日蓮聖人ご自身が「日蓮はいずれの宗の元祖にもあらず、また末葉(まつよう)にもあらず」とおっしゃっているからです。

 日蓮聖人は、決して一宗一派の開祖になろうとされたのではありません。ではどうしてお題目を唱え、法華経の信仰を叫ばれたのでしょう。

 当時は奈良朝時代の南都六宗と呼ばれる倶舎(くしゃ)・成実(じょうじつ)・三論(さんろん)・法相(ほっそう)・律(りつ)・華厳(けごん)宗に加え、天台・真言の平安二宗、さらに鎌倉時代に入って念仏・禅の二宗が加わり、十宗派が乱立した状態でした。

 そんな中、日蓮聖人が生涯をかけて叫ばれたのは「お釈迦さまのお心を知りなさい」ということです。つまり、各宗各派がよりどころとしている教え(経典)には、説き主であるお釈迦さまの本心が明かされていないということなのです。

 では、お釈迦さまの本心とは一体なんでしょう?若き日蓮聖人は出家得道(しゅっけとくどう)の地「清澄寺(せいちょうじ)」はもちろんのこと、比叡山(ひえいざん)をはじめ高野山や三井(みい)の園城寺(おんじょうじ)、そして近畿の各宗寺院にて研鑚を重ねました。その結果得たものとは……。

 お釈迦さまが本当に説こうとされたのは『妙法蓮華経=法華経』で、お釈迦さまの本心は法華経にあり、さらにはご自身こそが、お釈迦さまの忠実な弟子であるとの確信でした。

 日蓮聖人はお釈迦さまの御心に忠実に従い、その御心をそのまま実現されようと、生涯をかけて「お題目」の信仰を叫ばれたのです。

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