観心の章 |第31回「六根清浄」 by Ryue

想

小坊主のつぶやき

いつそば「観心の章」

いつそば「開目の章」

自在生活ノススメ

UFO通信

のほほん評判記

 日常生活の中では、眼・耳・鼻・舌・身・意の六根(ろっこん)が、意識するしないにかかわらずうまく働かないことがあります。誤った情報を信じてしまったり、自分では良かれと思ってした行為も、かえって他人に迷惑をかけ傷つける場合もあります。これを「六根の罪障(ざいしょう)」といいます。

 この罪障がどこから起こるかといいますと、みな「妄想」より起こるとされています。妄想とは諸法の実相の反対で、真実が解らないのに解ったような気でいるために起こる誤解や曲解のことで、根本的には自分の「我」すなわち「私が」という自己執着が原因です。

 そこで、心を落ち着けて安らかに保ち、六根の罪障の一つひとつをしっかりとらえて自己反省し、腰をすえて物の真実をよく考え、よく見つめることが大切です。

 法華経では、誰の心にも仏性(ぶっしょう)が備わっており、お釈迦さまと同じ大慈悲心が目覚めれば、太陽に照らされて朝露の一滴一滴が自然に消えていくように、過去に積んだ罪障が消滅していくと説かれています。

 ただし、仏性を観る修行は機根の高い過去の人々がなし得る修行法で、機根の低い末法の私たちには、南無妙法蓮華経という良薬が用意されていることを忘れてはなりません。

 智恵は浅い一方で、よこしまな我見に長けた者が多い時代、常に仏さまの慈悲に抱かれてることを実感し、その安心を他の人々に伝えていく唱題修行こそが、六根清浄・罪障消滅の唯一の方法なのです。

what's newdiscourseseasontalesideadownloadlinkmyoabout "myo"site mapNOEC

HOME

Since 1999, Nichiren-shu Osaka Enlightenment Center. All teachings are opening up.