観心の章 |第27回「観音の力」 by Ryue

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 観世音菩薩がこの娑婆世界で人々を教え導くため、どのようにして法をお説きになるのかという無盡意菩薩(むじんにぼさつ)の質問について、お釈迦さまはこのようにお答えになりました。

「観世音菩薩は、相手によって最も必要な姿に化身して、多くの人々を教え導き救済する。だから、一心に観世音菩薩を供養すべきである。そうすれば観世音菩薩は、人々がいかなる恐ろしい、苦しい心の状態であっても、畏(おそ)れることのない精神力を施すであろう。それゆえに娑婆世界では、観世音菩薩のことを『施無畏者(せむいしゃ)』と呼んでいるのである」

 これを聞いた無盡意菩薩は、心から観世音菩薩を供養しますと申され、自分の首にかけていた宝珠の瓔珞(ようらく)を観世音菩薩に捧げます。観世音菩薩は、一度はお断りになるのですが、お釈迦さまの勧めでお受け取りになりました。そして、自身の首にかけることはせず、宝珠を二つに分けて、一つをお釈迦さまに、一つを多宝如来に供養するのです。

 このことは、観世音菩薩が衆生を救済する観音力が、久遠の本仏であるお釈迦さまの大慈悲を受け継いだ力であることを表明しています。

 観世音菩薩を念じるということは、救済をただ求めるということではなく、観世音菩薩を通してお釈迦さまの慈悲深さを想い、自身の心を建て直すことです。そして、周りの人々がお釈迦さまの導きに気づいて下さるよう、自らもそのような慈悲を持って人々に接しなければなりません。

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