観心の章 |第26回「法華三昧の境地」 by Ryue

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 お釈迦さまは、眉間の白毫(びゃくごう)から光を放って、東方の諸仏の世界を過ぎて浄光荘厳(じょうこうしょうごん)という国を照らし出しました。その国には、浄華宿王智如来(じょうけしゅくおうけにょらい)のもとで修行していた妙音(みょうおん)という菩薩がおられました。

 妙音菩薩は長い間修行を積んで、無量の諸仏を供養し、はなはだ深い智恵を成就し、十六の三昧(さんまい)を得ることができたのです。三昧とは、心が一つの所に集中して乱れない、平安の境地に入ることです。

 十六の一つ・神通遊戯三昧(じじんづうゆうげざんまい)とは、どんな境遇に身を置いても、その境遇を制して行動できるということです。本当に自分の心が仏さまと通じるようになれば、境遇に左右されること無く、境遇を制することができるのです。順境にあっても逆境にあっても自分の修養に資する。例えば迫害でも誘惑でも、一切を善用して自身を進歩させることができるように、逆境を転じて自分の幸とすることができる。それが、神通遊戯自在の境地です。

 しかし、十六の三昧すべては法華三昧に帰するのです。法華三昧とは、法華経の教えを深く味わい、信じ、その教えの通り実行し生きるということです。

 この妙音菩薩は、本仏の力・功徳(くどく)・智恵によって娑婆世界におもむき、お釈迦さまを礼拝します。そしてお釈迦さまは、妙音菩薩が現一切色身三昧(げんいっさいしきしんざんまい)に住し、相手に応じてあらゆる姿に身を変えて様々な所においてこの法華経を説き、衆生を救済するということを人々に知らしめました。

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