UFO通信 |嘘つき役人・嘘つき教師に嘘つき放送局(2) by Ufo

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 自分は仕方が無いが、自分の子ども達だけはもうこんな国では育てたくない、もうこんな国には住まわせたくない、と考える人達が現れ始めている。特に学校教育に関しては、「危機的状況」などと悠長な事を言ってられる段階は、もうとっくに過ぎているように思われる。

 学校での教育、特に公立の小中学校における「義務教育」について言えば、草創当時は不十分な所もあっただろうと思われるが、現在では完全に定着している。当初の目的の一つは基礎知識の習得に関するものであり、もう一つは、社会生活に必要な倫理観とか道徳を身につけさせることであったと思われる。

 基礎知識の習得という点で言えば、子を持つ親の公教育に対する期待は、現今では大都会を中心にほぼ完全に裏切られていると言ってよい。

 以前、公立の小中学校の先生方は、自分の教え子が学習塾に通うのを嫌ったものだが、今では「良い大学を目指すなら」という条件付きではあるが、学習塾に通うのを勧めるという。中にはひどい教師がいて、この条件さえ無しで塾通いを勧めるのがいるらしい。教師としての義務や誇りも捨ててしまったものと言うほ他ない。どちらが鶏でどちらが卵なのか、幼稚園や小学校から塾通いをさせて、私立の小中学校を目指す親が現れるのも当然だ。

 その上、「弱いものイジメをしない」などというのは、社会生活の中でごく基本的な道徳だと言えるものだが、このごろの教師は、児童達にそれすら身につけさせようとせず、イジメを助長するような傾向を見せているのはもっての外である。

 話はかわるが、イジメ問題の解決策に関して面白いことを聞いた。ドイツと日本とでまるで逆の方策を採っているそうだ。日本では、とかくイジメられた側にも問題があるかのように言われて、どうかするとイジメられた側が転校を余儀なくされることがあるようだが、ドイツではイジメた者を転校させるという。なるほど、これなら担任も見て見ぬふりはできないし、一緒になってイジメることもできない。その上、今度はイジメた側が転校先でイジメられる側になったとしたら、自らのしでかしたことの反省ができるだろう。

 新参者はイジメられやすい。イジメられた側が、転校先でまたまたイジメられるようなことになれば、こんな道理に合わないことはない。今のところイジメられた側がほぼ泣き寝入りしなければならないのも、担任を初めとする学校関係者が責任を取ろうとせず逃げ回るからで、こうした状況を野放しにしておくと、いずれ精神的な荒廃が社会全体を覆うことになるのは目にみえている。と言うより、もう覆い始めていると言う方が正確なようだ。

 この間、表題に挙げた三つだけではなく、色々な方面で責任逃れに汲々(きゅうきゅう)とする者達の、まことにみっともない姿が暴露されてきた。そのことについては、誰もが何とかしなければならないと思いつつ、誰も何もしようとはしない。そして当事者以外の者は、どうせ有耶無耶(うやむや)になってしまうものとあきらめている。これを「精神的荒廃」と言わなければ、他にどんな表現が可能だと言うのだろう。(つづく)

〈H8.10/25初出〉

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