UFO通信 |嘘つき役人・嘘つき教師に嘘つき放送局(2) by Ufo

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 前回の原稿を書いている時、某百貨店の事件が起きた。商法の規程に違反して、総会屋に莫大な金額が流されていたものである。これなども言わば氷山の一角、業種を問わず、時所を選ばず続いて来たものであろうが、小さなミスも外には出すまいという姿勢が、付け込まれる元になったのであろう。

 話が他所に飛ぶようだが、株主総会に限らず、どの会議でも言えることであるのだが、日本では、時間をかけて議論を尽くすことがどうやら悪い事であるように思われているらしい。会議が短時間で済まなければならない、それも全会一致でなければならないというような風潮は、とかく裏の動きを誘うので甚だよろしくない。

 会議でことを決するという制度がある以上、自分の意志を通すためにはある程度根回しが必要ではある。しかしそれも程度問題、総会屋に多額の金が流れていたとなると、買い物をする方としてはたまったものではない。どこからその金を捻出していたのか知らないが、それほど巡り巡らさなくても、総会屋を養っていたのは商品を買った客だということになる。もっとも現実には、それで商品の値がいくらかでも上がったのかというと、どこかで吸収されて一円だって上がっていないのだろうが……。

 さらに、株主総会で株主の意見発表を封じるためや、株主の目をごまかすために、株主に渡るはずの金を、株主の了解を得ずに総会屋に渡していたというのだから質が悪い。商法第何条とかが無くても、してはいけないことなのである。ただし、商法のこの条項ができる以前は、進んで了解する株主もいたと思われるから、商法のこの規定が必要であることには疑問はない。

 どちらにしろ、怒号と脅迫とで、反対するものを封じ込めようというやり方である。「根回し」だって決して聞こえはよくないのだが、この場合は脅迫をちらつかせながらの裏取り引き、表では、「皆様のご賛同を得て……」などときれいごとを並べ立てるのだから、汚いことこの上ない。これが大人のやり方だ、と言うのなら、愚僧決して大人になど成りたくはない。

 国民の生命・健康を守るはずの役人は、拝金主義の汚辱(おじょく)にまみれた企業と手を組んで人殺しをするは、子どもを守り育てるはずの教師は、消極的であるとはいえ、イジメに加担して弱い立場の子を自殺に追いやるは、中には直接自分の手で殺してしまうは、社会の正義を守ると自称する放送局は、ちょっと騒ぐ者にはまるで弱腰で、結局そやつらの人殺しに手を貸すは、一体全体何という国なんだろう。

 しかも、もう誰の目にも明らかだという頃になっても、自ら進んで公表しようとはせず、嘘をついてまで覆い隠そうとする。実に始末が悪い。結局は認めざるを得なくなり、頭を下げている。みじめなことこの上ない。嘘も方便とはいうものの、何か取り違えているに違いない。

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