UFO通信 |嘘つき役人・嘘つき教師に嘘つき放送局(1) by Ufo

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 まるで落語の三題ばなしか出来の悪い早口言葉のようで、このタイトルを見れば愚僧の言いたいことはおおよそ解ってしまいそうであるが、すこしばかりご辛抱をお願いしたい。

 某放送局が他局から不祥事を指摘され、最初は「そんなことはない」と突っぱねたのはよかったのだが、とうとう耐えきれずに白状する、という実にカッコワルイ事態が起きた。詳しいことは読者の方がよく御存知であろうから省くが、全社を挙げて嘘をつき続け、国会でまで嘘をついた挙句のことなのだから笑ってしまう。

 だが本当は笑ってなどいられない。というのも、彼らがオウム真理教の圧力に屈したことが、坂本弁護士一家殺害の一因になったのかもしれないのだから。この放送局が殺人に手を貸したと考える人もいるに違いない。その上、この期に及んでまで「当時はそれ程凶悪な犯罪をおかす教団とは思えなかった」などと言い訳している。もしそれが本当なら、ジャーナリストとしては実に『感の鈍い連中』しかいない放送局であることを露呈したに過ぎない。

 他方、坂本弁護士一家に劣らず気の毒な人たちがいる。血友病その他の病気治療の過程で、血液製剤でエイズウイルスをうつされた人たちのことである。自らの不養生や冒険のせいではないのに、「死の病」に取り憑(つ)かれた人たちのことを考えると誠に心が痛む。ここでも役人・学者・製薬会社がグルになって、嘘をつき続けてきたことが明るみに出された。

 こちらは「一因かも知れない」どころではなく、明らかな殺人である。おそらく裁判に持ち込まれるのだろうが、日本の裁判は結審するまでに時間がかかり過ぎ、全然被害者達の救済にならないところが実に残念である。すでに亡くなった方達や、結審するまでに亡くなるであろう人たちの無念はいかばかりであろう、察するに余りある。それだけではない。たとえ治療費や慰謝料を得られたとしても、エイズという病気ほど無残な病気もまたとない。病気に嬉しい病気や楽しい病気があるはずも、今となっては探しても見られない恋患いを除いては無いが、それにしても、である。

 また時々マスコミで、児童や生徒がイジメを苦にして自殺したことが報じられることがある。その時、自殺した子が通っていた学校の当事者、つまり担任の先生や校長先生が言い訳するのを聞いていると、判で押したように「当校にはイジメは無いものと認識しています」というものである。

 自殺した子が、現にイジメが原因であると書き残している場合を除くと、そのまま有耶無耶(うやむや)にされてしまっている例が多い様だ。これも教育者としてはどうかと思われる態度、というよりあってはならない態度である。子供達には「嘘をつくな」とか「潔くしろ」とか言いながら、いざ自分のこととなると嘘の上に嘘を塗り固めて保身に汲々(きゅうきゅう)とし、ついには周りの関係者達の心に深い傷を残しただけ、という結果に終わってしまう。イジメた方にしても、自らの間違いを反省する機会を失ってしまうことになりやすい。

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