UFO通信 |将来も起きる湾岸戦争 by Ufo

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 この時期、何か書くとすれば、やはり湾岸戦争に触れないわけにはいかないだろう。

 蛇足ながら言えば、近頃やけに「やはり」或いは「やっぱり」を連発する人が増えた。質問されたり、意見・感想を求められて、いきなり「やっぱりー」と切り出す人の多いこと、後を聞いていると何が「やっぱり」だったのか「さっぱり」わからない、ということがしばしばである。

 単に考えをまとめるための時間稼ぎなのか、無意識のうちに自分の考えが正しい・元々自分にはわかっていたことなんだ、と言いたいのか、理由は様々であろうが、耳障(ざわ)りだし、意味がとりにくいのも問題だ。もっとも喋(しゃべ)る方で、きっちり自分の考えや意志を伝えようという気がないのなら話は別だが。

 まさか、とは思うがあの国会答弁のノラリクラリが大衆の言葉づかいにまで影響してる、ということは無いやろねェ。出だしから脱線するなんて「やっぱり」で始めるより悪いかナ。

 元に戻して、湾岸戦争の図式は、ベトナム戦争や、アフガン問題に比べるとかなり複雑である。政治的問題で言えば、社会主義(或は共産主義)対自由主義という図式は、表には見えないが、覇権(はけん)の問題は、相変らずの様子だ。

 ゴルビー(この呼び方が最近、めっきり少なくなりました)も連邦内に種々問題を抱え、正面きってアメリカと対立するわけにもいかず、かと言ってアメリカのなすがままになるわけにもいかず、むずかしいところだが、ここのところ、和平を餌にいやにチョロチョロし出して来た。

 ひょっとして負け戦を承知のうえで、或いは最初から負けさせる積りでフセインをそそのかし、和平実現を手柄にイラクにかいらい政権を作る計画であったのかも知れない。としたら、大した狐(きつね)、と言わねばならぬ。

 間接証拠にしかならないが、ソ連は軍事顧問団を少数残して引き上げている。 一方で、イラクを非難しつつ、裏ではイラク軍に手を貸すという(スカッドミサイル発射に手を貸している、というのは湾岸戦争ウォッチャーのほぼ常識である)いつものやり方を見ていると、つい要らぬ勘(かん)ぐりもしてしまいたくなる。

経済問題については、どなたがおっしゃるのも同じようなので、おそらく簡単な図式に表せる体のものだろう。問題を複雑にしているのは、宗教である。政治や経済と絡(から)んでとても理解しにくい状態になっている。

 フセイン大統領は「聖戦」と捉(とら)え、イスラム教対ユダヤ教、イスラム教対キリスト教の図式にしたいようだが、連合軍側がなかなかそれに乗って来ない情況である。

 しかし根底には、旧約聖書に書かれている「約束の地カナン」の問題がよこたわっているのは事実であろう。
 くわしくは旧約聖書を参照していただくとして、ユダヤ教徒も、キリスト教徒も、イスラム教徒も基本的には旧約聖書を信じているから、三者ともに「約束の地カナン」、つまり現在のイスラエル近辺、或はパレスチナは自分達の土地だと思っている。

 ユダヤ教徒は勿論(もちろん)のこと、イスラム教徒も自分達こそ「カナン」の正統の継承者だと思っているし、キリスト教徒だって現在のところ現実的な態度を保持しているものの、心の奥底では同じように自分達(ユダヤ教徒ではなく)が正統の継承者だと思っている。

 しかも、これら兄弟関係にある三者が互いを異教徒とみなしているのであるからややこしい。

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