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 谷川浩司といえば将棋の天才、名人である。最近の棋界ではチャイルドブランドなる言葉があり、十代の若い棋士(きし)が大活躍しているが、彼はその先駈けとなった人で「近頃の若い者は…」などと言わせない立派な実績を持っている。まだ奨励会にいた頃の彼を見て、プロ棋士の道を断念したという本宗の若い僧侶を知っているが、彼も素晴らしい人物で、そのままプロになっても一流棋士として活躍しているだろうと思われる。

 将棋界は人材を失い、本宗は人材を得た。別に世代論を展開しようというのではない。谷川浩司兄弟のエピソードを読んだので、それを紹介しつつ少し感想を書いてみたい。

 谷川名人の実兄も将棋が強く、アマ棋界の頂点に立つ人であるが、二人が子供の頃、よく兄弟喧嘩(げんか)をするのを憂えた父上が将棋を教えたそうである。ここで注意したいのは、この父上も将棋についてはまったくの素人であったことで、百科事典を見て駒の動かし方を教えたそうな。これでプロとアマのトップを育てたのであるから実に慧眼(えげん)と言うべきである。

 我々人類は、スポーツから室内ゲームに至るまで、実に様々なゲームを考案して来た。それらはすべて模擬体験という性質を持ち、大きく双六(すごろく)型と将棋型に分けることができる。ゴルフは双六型だし、フットボールの類は将棋型であろう。両方にまたがっているのが野球ということになろうか。

 双六型はいわば冒険譚(ぼうけんだん)であろう。種々様々な歎難辛苦(かんなんしんく)を乗り越えて目的地に達する、或いは故郷に帰るという神話の世界を模擬体験するのである。ブームになっているドラゴン・クウェストなどは、余り勝敗という面を明確にしていないが、双六型のゲームであり、現実の生活での冒険、屋外での冒険を禁じられた子供たちが模擬的な冒険を求めるのは、ごく自然な成り行きであろう。大人になる階梯(かいてい)の一つとして欠くことのできないものである以上、頭から否定し去ることもできないと思う。

 ゴルフもこの型に入る。ブームと言われるようになってから久しいが、まだまだ衰えることを知らない。確かに面白いゲームで、その昔コースに出たこともあるのだが、私はゴルフはしない。今の日本ではどうしても自然破壊に手を貸してしまう結果になる。元々まばらにしか木が生えていない広々とした草原に、少し手を入れるだけでコースができ上がる諸外国とはわけが違う。いやしくも自然保護を謳(うた)うなら、自然破壊に手を貸すことは厳に慎まなければならない。まったく自然を破壊せずに生活することができないのも確かであるが、せめて己の五欲(ごよく)の楽のために自然破壊する、又はそれに手を貸すのは止めよう。

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