開目の章 |第20回「法難を耐え忍んで」 by Taiko

想

小坊主のつぶやき

いつそば「観心の章」

いつそば「開目の章」

自在生活ノススメ

UFO通信

のほほん評判記

 「大難四カ度、小難数知れず」と言われるように、日蓮聖人のご生涯は誠に厳しいものでした。

 お住まいである草庵の焼打ちに始まる法難は、日蓮聖人のお命を何度も脅かし、中でも文永八年の「龍口(たつのくち)法難」と「佐渡流罪」は、その最たるものでした。

 これらの法難は、日蓮聖人お一人を的にするに留まらず、お弟子や門下にまで、その魔の手が及びました。それまでの他の法難とは、その点で大きく趣きが異なっていたのです。

 中でもお弟子の日朗上人は土牢(つちろう)に投獄され、ご信者の方は所領没収または追放、さらにはお家断絶等の憂き目にあわれました。

 もちろん日蓮聖人は、そのような法難が起こることを既にご承知であり「定めて日蓮が弟子檀那(でしだんな)、流罪死罪一定ならんのみ。少しもこれ驚くことなかれ。……各各(おのおの)用心有るべし。少しも妻子眷属(さいしけんぞく)を憶(おも)うことなかれ。権威を恐るることなかれ」(弟子檀那中御書)と、弟子ご一門に警告を発しておられます。

 どうやら、日蓮聖人がお示し下さる法華経信仰は、私たちが神仏に健康や財産という身の安全を願うような、安易な信仰ではないようです。経文に説かれる「不自惜身命(ふじしゃくしんみょう)」の信、永遠の寿命を持つお釈迦さまと共に生き、すでに大安心を得ているからこそ、その信仰を伝えるためには決して臆(おく)さず命をも惜しまない。

 私たちは、仏教本来の信仰の在り方というものを、今一度考える必要がありそうです。

what's newdiscourseseasontalesideadownloadlinkmyoabout "myo"site mapNOEC

HOME

Since 1999, Nichiren-shu Osaka Enlightenment Center. All teachings are opening up.