UFO通信 |黒人?大統領 by Ufo

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 取り越し苦労ついでにもう一つ。あまり報道されないことだが、オバマ氏のミドルネームは「フセイン」という。日本にはミドルネームが無いので、マスコミもいきおい省略することが多いようだが、失礼といえば失礼な話しだ。

 それはともかく、このミドルネームからは、少なくとも彼の父親がイスラム教徒であり、彼も生まれて間もなくはイスラム教徒であったと考えられる。

 日本ではあまり知られていないことだが、イスラム教徒がそうでなくなる、つまり信仰を捨てることは大変なことで、多くはまず命をかける覚悟がいるそうだ。無論、国によりけりで、比較的簡単な所もあるようだ。しかしそれも、対手がアメリカ大統領ともなると話が違ってくる可能性は大きい、と見た方がよいのではないか。

 オバマ氏が大統領になる直前、イスラエルのガザ地区攻撃に対して取った彼の態度は、明らかにイスラエル寄りのものだった。彼は「まだ大統領になっていないのでコメントを控える」と言ったのだが、それ以前にはイラクやアフガニスタン問題について大いに語っていた。ダブルスタンダードと思われても仕方のないコメントだろう。

 ブッシュ政権とは少しは変わるかと期待した人々にとっては、お前もかと思ったであろう。アメリカの大統領にイスラム寄りの政策を期待するほうが悪い、と言われればそれまでだが、ブッシュ政権とはあらゆる意味で違いを強調し、変化を標榜(ひょうぼう)していたのだから、ましてや「イスラム教徒である」あるいは「イスラム教徒であった」と考えられる人物に、イスラム教徒たちが期待したとしても無理はない。

 当のパレスティナ人は言うに及ばず、イスラム教徒たち、特に中近東のイスラム教徒たちの期待は大きいと思われる。世界中のイスラム教徒達が固唾(かたず)を呑(の)んで見守っている、と言って過言ではなかろう。

 が、その期待は早くも裏切られそうな情況だ。期待が大きければ大きいほど、失望感も強いのが通り相場というものだ。オバマ大統領がイスラム教徒でないとして、改宗の経緯が明らかでなさそうなので、まだ何とも言えないが、パレスティナ問題に対する将来の政策如何では、大問題になる可能性を否定できない。

 これも愚僧の杞憂に終わればいいのだが……。

〈H21.2/21初出〉

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