UFO通信 |この夏の暑さでボケました by Ufo

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 今年の夏はとても暑かった。各地の気象台で、観測開始以来の記録が続出している(それにつけても、日本スポーツ界の寂しさよ。「日本記録が即ち世界記録である、というようなことは未来永劫ないのではないか」と暗澹(あんたん)たる気持ちになる。このことについては又いつか)。

 最高気温が人の体温以上になった日が幾日かあったが、これは気象台の芝生の庭、地上1.5メートルの百葉箱の中の温度であり、街中ではアスファルトやビルの外壁の照り返し、車の排ガス、クーラーの排温風などで、発表の気温を上まわっていたに違いない。この暑さが即、地球温暖化のせいだ、ということはないだろうが、「ひょっとしたら」とつい思ってしまうような暑さであったことも事実だ。

 公害問題で世間が喧(やかま)しくなったのは、ここ二十年程のことかと思うが、地球温暖化とオゾン層破壊ほど大規模なものはなかったように思う。工場排水や酸性雨の問題等、ヨーロッパでは一国の問題におさまらない(その為に、公害対策の点で日本より立遅れる結果にもなっている)、ということは早くからわかっていた。日本も酸性雨の問題をも含めて、この地球規模の公害については、対岸の火事を眺めているようなわけにはいかなくなっている。

 ここで地球温暖化にしろオゾン層破壊の問題にしろ、果たして言うところの炭酸ガスやフロンガスが原因なのか?また仮にそうだとしても、程度については言われているとおりなのかどうか?異論を差挟む人もいるだろう。かって有機水銀やカドミウムが原因の公害病が問題になった時が、まさにそれであった。当然のことながら、それらを排出していた企業、並びにそれら企業に組する人達の言い分であったのだが、歴史は心ある学者達や市民グループの方が正しかったことを証明している。

 今度は諸外国が熱心なこともあり、外圧に弱い日本のこと、けっこう追従しているようであるが、公害先進国・公害対策先進国(?)としては、もっとリーダーシップをとってもよいのではないかと思える。

 この宇宙のありとあらゆるものが縁によって結ばれている、とは佛教の要諦(ようてい)の一つであるが、近頃流行しているエコロジー(生態学のこと。拙僧には何のことかさっぱり分からないのだがエコロジーなファッションとか、エコロジーなアウトドアライフをエンジョイするとかいうのまであるそうな)が、規模は小さいがそのことをより緻密な形で言っている。

 このことから極く簡単に導かれることは、何か一つのものが急激に変化すると、他の多くのものの急激な変化をひきおこすことになる、という結論である。そして再び均衡(きんこう)を取り戻すのに、長大な年月が掛かることになる。フロンガスのように、自然界になかったものが加わってオゾン層を破壊するとか、炭酸ガスのように、既にあったものでも急激に増加することにより地球全体の急激な温暖化を招くとか、いずれも地球規模の影響が心配されている。

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