のほほん評判記 |犬に学ぶ仕事術 by Kuma

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のほほん評判記

image 著者/M.ウェンスタイン&L.バーバー
発行/日経BP社
価格/1,500円(税別)

 うちの一家は、みんな犬が好きである。次男なんかは、幼稚園の時に「りっぱな犬になる本」というのを買っては、日夜りっぱな犬になるために勉強していた。理由を聞けば、りっぱな犬になって「てつお」と遊ぶというのだ。

 てつおというのは紀州犬で、知り合いのお寺さんが無理矢理我が家へ置いて行った犬である。紀州犬というので熊とも戦えそうな獰猛(どうもう)な犬かと思えば、犬というより猫である。番犬にもならない。いつだったか、寺に入ってきた酔っ払いと一緒に散歩していたことがあった。そんな彼だが、あの情けない逆三角の目で見つめられると、可愛くて仕方がない。

 今回紹介する本は、何か良い本がないかと本屋で探していたところ、目に飛び込んできたのだ。犬好きの私は、表題とイラストを見てすぐさま飛びついた。いったい犬に学ぶ仕事術とはどんなことだろう。うちの犬を見ていても、寝ているか、甘えるか、はたまたボールで遊んでいるしかないのに、何を犬に学ぶというのだろう。はやる気持ちを押さえ、急いで家に帰って本を開いた。

 3章50項目からなるこの本は、アメリカの国際的な経営コンサルタントと、同じくアメリカ・テキサス州ダラスのリッチランド大学で、哲学と倫理学を教えている教授との異色のコンビで書かれており、仕事に対しての取り組みが実体験を交えて述べられている。仕事と自分、上司と自分、部下と自分、顧客と自分、そして会社と自分。「ものは考えよう」と言うが、発想の転換でいかに楽しく過ごせるか。仕事ばかりでなく、家庭内における夫と妻、親と子の場合にも当てはまるのではないだろうか。サラリーマン一年生から中間管理職、果ては経営者に至るまで、また主婦の方にも読んでいただけるものと思う。

 ところで、犬と仕事の関係はどうなったかって?それは読んでいただいてのお楽しみ。なるほどと思われるだろう。

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