小坊主のつぶやき |夢見る頃を過ぎても by Shojoji

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 七夕(たなばた)といえば中国の古い伝説、織姫(おりひめ)と彦星(ひこぼし)の物語。愛し合っているのに年に一回、七月七日の晩しかデートできないピュアなカップルだ。

 しかし今では、お金さえあれば月へも行ける時代になったし、最近は携帯電話にカメラが付いて、世界中で使えるのも出てきてしまった。これでは、アリバイ工作もできないだろうに(笑)。

 ところで皆さんは、短冊(たんざく)に願い事を書いた経験がおありだろうか?昔はわざわざ朝露で墨をすって願いを書いたそうだが、それに引き替え、近頃は純粋な夢を持つ人も少なくなったように思える。世の中があまりに便利すぎるせいだろうか。

 秘密と不便さは、夢と表裏一体。そう考えている私も、最近はついに携帯電話を持つようになった。ただし、使う時以外は電源を切っている……。

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