小坊主のつぶやき |魚はエライ? by Shojoji

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 ルアーフィッシングというのがある。ブラックバスなどの魚をルアー=擬似針(ぎじばり)で釣る魚釣りのことだ。ブラックバスは大正15年(1925)に赤星鉄馬という人がアメリカから研究用に輸入し、芦ノ湖に放流され、現在では秋田県以南のほぼ全域に生息する淡水魚(たんすいぎょ)の一種である。

 拙僧は実際にこのブラックバスを見たことはないが、寺の本堂やお檀家さんの家で、木の魚には出会うことがある。そう、「木魚(もくぎょ)」である。木魚鼓・魚板ともいわれ、人を集める時に打つ道具が、後に読経の調子を合わせる仏具となった。

 なぜ魚の形かというと、一説には、魚が一日中ずっと目を開けていることから、怠惰(たいだ)・惰眠(だみん)を戒(いまし)めるために打つと言われる。そういえば夜釣りや夜明け前によく釣れると聞く。でも本当は魚も寝るらしい。そりゃそうだ。かく言う拙僧は、夜はもちろん昼寝もしちゃう。

 遠い異国の地からはるばる日本まで運ばれ、あげくの果て人間に、楽しみのためだけに釣られては、また放たれる日々・・・。命の貴さをわきまえない人間さまは、きっとブラックバスに頭を何度もポカリポカリと打たれる夢を見るだろう。

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