小坊主のつぶやき |
妻、テレビを見て「うわっ!おいしそうなケーキや〜」「パスタ食べた〜い」。夫「こんど食べに行こか〜」。妻「こんどって、いつぅ〜?」。夫「う〜ん、そのうちかなぁ〜」と、夫はいつも曖昧(あいまい)な返事でうやむやにしようとする。いや、したいのだ。 死後の世界は有る?無い?仏教以前のインドの哲学会は、こんな机上(きじょう)の空論に熱中していた。しかし「有耶(うや)?無耶(むや)?」といくら論議しても曖昧な結果、不毛な行為に終わってしまう。ここから「うやむや」とは、有るのか無いのかはっきりしない態度・状態を表すようになった。 このような論争をとどめ、今の自分を見つめるよう戒(いまし)めたのが、お釈迦(しゃか)さまだ。まさしく「有無を言わせず」であった。 最近マスコミを賑わしている大蔵省・銀行・証券会社等の疑惑。うやむやな人間には、有無を言わさない一貫した姿勢が必要では?夫の知らぬ間に、妻はイタリアンレストランを予約したのであった。 |