小坊主のつぶやき |
正月早々「縁起でもない」言われるかもしれませんが、病気になれば医師の指示に従って正しい治療をしなければなりません。法律的に込み入った問題につき当たれば、弁護士の先生に相談します。自動車で事故を起こしてしまった時は、保険会社のお世話になります。 難しいこと、専門的な知識や技術が必要な時、人は誰でもその道の専門家の門をたたきます。 さて不思議なことに、専門家を目の前にして「私には難しいことはわからない」とのたまい、さらに不思議なことにはそれをたずねようともしない。そんな光景をしばしば目にします。 実はこれ、私たち僧侶とお檀家さんとの間のできごとなのです。 「疑いの心すでに生(しょう)ぜば、解(げ)を得るの義あるべし」(はてな?と思うところにそれを解明するチャンスがある)とは、聖徳太子のお書きになった日本最古の法華経(ほけきょう)の注釈(ちゅうしゃく)書『法華義疏(ほっけぎしょ)』の言葉です。 |