開目の章 |第2回「身と心で読んだ人」 by Taiko

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「師孝第一(しこうだいいち)」と呼ばれる日朗(にちろう)上人。兄弟子であり日蓮聖人の一番弟子である日昭(にっしょう)上人は伯父にあたり、日昭上人の勧めで大聖人の元に入門、十八歳で出家得道(しゅっけとくどう)されました。以降お弟子の一人として、お師匠さまである大聖人に心身ともにお給仕されるのです。

 日蓮聖人が龍口(たつのくち)の刑場で打ち首の法難にあわれた時も、日朗上人を始め何人かのお弟子は、幕府によって同じく捕らわれの身となり、土牢(つちろう)に幽閉されました。

 そして文永八年十月九日、大聖人は佐渡へ配流となる前夜に、牢の中の日朗上人にお手紙を与えられます。ここに、その全文をご紹介しましょう。

「日蓮は明日、佐渡の国へまかるなり。今夜の寒きに付けても、牢の内のありさま思いやられて、痛はしくこそ候へ。

 あはれ殿は、法華経一部を色心(しきしん=身と心)二法共にあそばしたる御身(おんみ)なれば、父母、六親、一切衆生をも助け給べき御身也。

 法華経を余人(よにん)の読み候は、口ばかり言葉ばかりは読めども、心は読まず。心は読めども、身に読まず。色心二法共にあそばされたるこそ貴く候へ。

『天の諸の童子、以(もっ)て給使(きゅうじ)を為(な)さん。刀杖(とうじょう)も加えず、毒も害すること能(あた)わじ』と説れて候へば、別の事はあるべからず。

 籠(ろう)をばし出させ給ひ候はば、とくとく来たり給へ。見たてまつり、見えたてまつらん。恐恐謹言(きょうきょうきんげん)」

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