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 皆さんは、ダイエットを決意されたことがありますか?

 少し前ぐらいから、心筋梗塞や脳卒中など生活習慣病の引き金になると言われる「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」という言葉をよく耳にします。厚生労働省が全国調査を実施したところ、四十歳から七十四歳の男性二人に一人、女性五人に一人が、有病者または予備軍に当てはまるという結果がでました。背景として、運動習慣の減少や食生活の影響が挙げられます。

 生活習慣病の予防策としてウォーキングなどの手軽な運動(一回三十分以上)を週二日以上行うことや、油分の多い食べ物を控え野菜を多く摂ること、喫煙者は禁煙することなど、生活習慣を少し変えるだけでも効果があるそうです。

 また、メタボリックシンドロームは二十〜三十代の男性では二十%と低く、女性ではゼロに近いという結果でした。これは、ダイエットを行う若者たちの多いことが背景にあるそうです。私の周りにもダイエットをしようと思っている人は大勢いますが、大半が「辛い」とか「しんどい」という理由で長くは続かず、三日坊主になる場合が多いようです。

 しかし、ダイエットだけに限らず、何事に対しても継続するのは難しいことです。

 日蓮聖人は「魚の子は多けれども魚となるは少なく、菴羅樹(あんらじゅ)の花は多くさけども、菓(み)になるは少なし。人も又此の如し、菩提心(ぼだいしん)を発(おこ)す人は多けれども退せずして実(まこと)の道に入る者は少なし」と示されています。菩提心とは、自分が救われるよりも前に、まず他の人々を救おうと願う心です。けれども、それがどんなに素晴らしいと分かっていても、実践しなければ意味のないことになってしまいます。しかも、それを継続するのは大変なことです。

 今日、自己本位な生活に満足することが良いと考える人が多く、人の世話を焼くといった、他人との関わりを持たない人が多くなっています。本当にこれでいいのでしょうか?

 日蓮聖人の信心は、悩める多くの人々を強く意識し、人々の苦しみを「日蓮自身の苦しみ」として強くお感じになっています。そして『法華経』にも、人は誰でも仏になれる素質を持っているものの、お釈迦さまは私たちを重い病に伏せる我が子としてご覧になっていると説かれています。そんな私たちを、お釈迦さまは永遠の寿命をもって救おうとされていることに気づき、お釈迦さまの大いなる慈悲を他の人にも説いて気づかせることが大切なのです。

 私たちも、自分のためだけでなく他人のことを考えられるような菩提心を抱き、三日坊主になるのではなく、その気持ちを継続していけるように成りたいものです。


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