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 近年、世界的なペットブームが続いています。犬や猫はもちろん、爬虫類やビックリするような動物までペットとして飼われているようですが、日本では最近特に小型犬がはやっているようです。

 ちなみにうちのお寺には、流行に反して秋田犬という大型犬がいるのですが、番犬とはいえその愛らしさに家族みんなが癒されています。

 でも、ペットを飼っている人ならわかるように、結構世話が大変なんです。特に犬は散歩に連れて行かなければなりません。うちの犬も一日一回、雨の日も風の日も私が毎日散歩に連れて行きます。

 ところがある夏の日のこと、こんな事件がありました。私がいつも通り犬の散歩をしている時、何とうちの犬がよその犬とケンカを始めてしまったのです。相手の犬は小型犬だったので、もちろん勝負にはなりませんでしたが……。

 ケンカのきっかけは、相手の犬がリード(犬ひも)を付けておらず、突然うちの犬に噛みついて来たからです。そうなると、うちの犬も興奮して応戦します。リードを付けていない相手の犬は暴れ回り、ケンカを止めるのに大変苦労しました。相手の飼い主は女性でしたが、驚きのあまりぼう然と立ちつくしていたのを覚えています。

 何とかその場を治め、私は彼女に「なぜ犬にリードをつけないのか?」と尋ねました。すると、驚くべき答えが返ってきたのです。

「うちの子は優しくて人に噛みつかないし、言うこともよく聞くから大丈夫やったのに。噛まれてかわいそうに……」

 まるでこちらが悪いかの様な言い分です。あきれて返す言葉がありませんでした。

 あきれたと言えば、ある年はこんな事がありました。皆さんもよくご存知、阪神タイガースの十八年ぶりの優勝が決まった時のことです。阪神ファンの私にとってはとても感動的で喜ばしい出来事でしたが、残念なことに十八年前と同様、道頓堀で大騒ぎして川に飛び込む若者が続出しました。

 この様なことを書いていると、愚痴を並べているようにしか思われないでしょうが、ペットのことにしろ道頓堀川へのダイブにしろ、簡単な常識・マナーの問題です。「最近の若い者は……」とはよく耳にする言葉ですが、年齢に関係なく、色々な場面で非常識な出来事やマナーの低下を感じることがあります。

 誰かの「おかげ」で自分があることを知らない人は、つい自分本位になり、無意識の内に他人に迷惑をかけています。そうならないよう、常に相手の気持ちや立場になって考えてみることが基本ですね。


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