自在生活ノススメ |時間よ止まれ by Dozaemon

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 幸せを感じた時や、充足感に包まれた時など「ずーっとこのままだったらいいのになあ」なんて思ったことはありませんか?逆に、今に満足していない時や、自分は不幸だと感じている時など「あの頃に戻れたらなあ」と思ったことは、誰にでもあるのではないでしょうか。

 けれども時は止まることなく、また逆戻りすることもありません。常に過去から未来へと流れています。チクタク・チクタク……(ちょっと古いかな?)。私にとっても、あなたにとっても、蟻にとっても、象にとっても、地球にとっても、いやいや宇宙にとっても。その長さの感じ方はそれぞれであっても、時間は必ず流れていて、元に戻すことも止めることもできません。

 物ごとには必ず原因と結果があり、時の流れに従って常に変化します。過去の行いが原因となって、時の流れとともに現在という結果へと導かれます。もしあなたが今に満足し、幸福に感じているのであれば、それは過去においてその原因となるべき行いをしているからです。また、不幸に感じているとしても、意識的であれ無意識であれ、過去にその原因となる行いをしていたということになりますね。

 例えば、さっきまであなたはお腹を空かせていたとします。当然食事をし、その結果、今はお腹が満たされて幸福感を覚えています。しかし、その幸福感は決して続きませんよね。時間の流れとともにお腹に入った食べ物は消化され、いつしかまた空腹感を覚えることになるでしょう。

 このように今の状態は決して持続しないため、幸福に感じている人も今に流されること無く、不幸に感じている人も悲観にくれている場合ではない、ということになりますね。それよりも重要なのは「今の行為」です。将来の禍福(かふく=災難と幸福)は、今の私たちの行為が原因となるのですから。

 ところで世界各地では、以前にも増して環境問題が話題に上るようになりました。日本でもゴミやフロン、二酸化炭素や自動車などの排出ガス問題などが、様々な規制のおかげでずいぶんと改善されてきました。けれども、それだけできれいになるわけではありません。大陸の工場で排出されるバイ煙や、アジア各地の焼畑の煙などが、風に乗って日本に酸性雨を降らせているそうです。本当に日本をきれいにしようと思うのなら、他の国の環境も良くする必要があるのです。

 そして、これは何も環境問題だけの話ではありません。私たち個人にも同じことが言えるのではないでしょうか。自分が幸せになろうと思うのなら、自分自身を向上させることはもちろん、自分のまわりにいる人たちも幸せになって欲しいと願って働きかける。それが結局、巡り巡って自分が本当に幸せになれる近道なんですよね。

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