自在生活ノススメ |見方を変えて by Dozaemon

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 普段私たちが本や新聞を読む時、逆さにして読む人はいませんね。ひょっとして中には「逆さにした方が読みやすい」なんて言う人がいるかも知れませんが、私は出会ったことがありません(笑)。今この文章をお読みのあなたも、たぶん上からお読みのことと思います。しかし、本当に私たちにはモノが正確に見えているのでしょうか?

 そもそも「視覚」は、五感の中で最も豊富な情報量を運んでくれる感覚なのですが、さらに眼から得た膨大な情報を脳で判断するからこそ、私たちはモノを見ることができる訳です。ただしその時、眼の網膜(もうまく)は上下左右逆さまに映像をとらえているとか。

 このことを最初に指摘したのは、惑星の動きを発見した大天文学者・ケプラーです。彼は自著『視覚論』の中で「外界において右にあるものは網膜上では左に、左にあるものは網膜上では右に、上にあるものは下に、下にあるものは上に描かれる」と述べ、レンズの理論と目の構造を比べれば、必然的に網膜像は天地が逆さまになると指摘したのです。

 その後、視覚に関する研究は飛躍的に進歩しました。しかし、網膜上の像が逆さまなのに、なぜ脳ではちゃんと元の映像を認知できるのかは、今持って解明されていないそうです。

 ところで「見た目」以外でも、私たちは他人の姿を逆転させたまま判断してはいないでしょうか?私たちは、他人の性格や行動を判断する時「頭が固い」「神経質だ」「口下手だ」等々、どうしても短所を見る傾向にあるようです。けれども見方をちょっと変えてみると、

 ※きまじめで頭が固い=曲がったことが嫌い、信用できる。
 ※神経質だ=慎重で細かいところまで気を配れる。
 ※口下手=正直で嘘が言えない、自分を飾らない。
 ※強引でおせっかい=面倒見がよく、困った時に頼れる存在。
 ※飽きっぽい=頭の切り替えが速く、大らかで自由。

 どうです。同じ性格でもちょっと見方を変えると、短所も長所に早変わりです。

 元経団連会長の土光敏夫さんは「人の短所を見るにあたわず」という言葉を残しました。また「長所を伸ばせば短所は消える」という言葉もあります。

 しかし、短所さえも見方を変えて「それこそがまた長所ではないか」と気づけば、自分にとって嫌な人や苦手な人がいなくなり、あなたの周りは「いい人」ばかりになるじゃありませんか。さらに「いい人」に囲まれていると思って毎日を暮らせば、きっと周りの人も、あなたに対して暖かく接してくれるようになるでしょう。こんな楽しいことって、他にあります?とっても幸せな気分になれるでしょ。

 他の人から「いい人だ」と思われて、気を悪くする人はいません。互いに相手のことをそう思って、尊敬しあえる社会。こんなに平和な社会はありませんね。

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