やさしい法華経物語 |妙音菩薩品 第二十四 by Ufo
話

仏さまのこばなし

いつそば「我聞の章」

やさしい法華経物語

ウッキ〜くん

妙ちゃん

グリトラクータ童話

image そうしてお釈迦(しゃか)さまは、またも東方をお照らしになられました。するとそこには、妙音菩薩(みょうおんぼさつ)が照らし出されたのです。この菩薩は大変大勢の如来(にょらい)さまに供養して、数々の三昧力(さんまいりき)をそなえていました。たとえば、どのような言葉でも理解し話すことができるとか、どんな人の姿にでもなれるといった力です。

 妙音菩薩は、ちょうど仕えていた浄華宿王智如来(じょうけしゅくおうちにょらい)さまに願いを申し出ている所でした。

「娑婆世界(しゃばせかい)に行ってお釈迦さまに親しくおつかえし、文殊菩薩(もんじゅぼさつ)たちに会いたいのですが……」

「行くのはよいが、あの国を決して馬鹿にしてはいけないぞ。あの国は欠点も多く、お釈迦さまも菩薩たちも、我々に比べると体が小さい。また我々ほどには光り輝いてもいない。だからといって、決して軽んじてはならないぞ」

「よくわかっております。私があの国へ行けるのも、お釈迦さまのお力のおかげなのですから……」

 そう言って妙音菩薩は、遠い遠い国にいながら、お釈迦さまが法華経を説かれている場所に、金銀財宝でできた蓮の華を作り出しました。

 それを見た文殊菩薩はお釈迦さまに、どのような善いことが起きる前ぶれなのかをたずねました。

「今おまえたちに見せた妙音菩薩が、私を供養し、法華経を供養し聴くために来るの前ぶれなのだ」

「どのような修行をすれば、あのような神通力が得られるのでしょうか?妙音菩薩に会って、私たちも同じ修行をしたいと存じます」

 そこで多宝如来(たほうにょらい)は、菩薩たちのために妙音菩薩を呼び寄せました。そして今度は華徳菩薩(けとくぼさつ)が進み出て、妙音菩薩に修行方法を尋ねたのです。

 すると妙音菩薩は、次にように答えました。

「むかし雲雷音王仏(うんらいおんのうぶつ)に劇や音楽を供養し、七宝でできた鉢(はち)を捧げたので、今の浄華宿王智仏の国に生れ、数々の神通力を得ました。また特に現一切色身三昧(げんいっさいしきしんざんまい)といって、ここから動くことなくあらゆる形を現し、相手にふさわしい姿で法華経を説き、衆生を救っているのです」

 これを聴いた菩薩たちは、皆これと同じ神通力を得たとのことでした。

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