やさしい法華経物語 |如来寿量品 第十六 (2) by Taisu
話

仏さまのこばなし

いつそば「我聞の章」

やさしい法華経物語

ウッキ〜くん

妙ちゃん

グリトラクータ童話

image お釈迦(しゃか)さまはご自身の寿命が永遠であることを、宇宙的な数(無限の数)をもって例えられました。これに対して弥勒菩薩(みろくぼさつ)は、数えることもできなければ、考えることも及ばないとお答えになります。そこでお釈迦さまは、今一度このようにご説きになるのでした。

「すぐれた者たちよ、今こそ明かにしよう。そのように細かくすりつぶした塵(ちり)を一粒ずつ置いていって過ぎたすべての世界と、それ以外の世界をさらに一つにまとめ、またそれらをことごとく磨(す)りつぶして塵にした時の一粒を、一劫という時間に例えよう。それははかり知れない長い時であるが、私が悟りを得て仏になってからは、それよりもずっと長い百千万億那由陀阿僧祇劫(ひゃくせんまんのくなゆたあそぎこう=無限の時)という時間を経ているのだ。しかもその間、常にこの娑婆世界(しゃばせかい=私達の住む世界)において法を説き、人々を教え導いてきた。またそればかりか、百千万億那由陀阿僧祇(無限の数)にのぼる国々においても、私は人々を導いてきたのだ」

 このようにお釈迦さまは、その寿命が永遠であり無限であることを、重ねてさとされるのです。お釈迦さまは、さらに説き続けられました。

「私は、この間に燃燈仏(ねんとうぶつ=過去世の仏)などのことを説き、それら仏が肉体を消滅させて、涅槃(ねはん=命が尽きる)に入ることも説いてきた。しかしこれらはすべて、私が人々を導くための方便(ほうべん=手立て)としてはからったことなのだ。もし人々が私の所にやって来たならば、私は仏の眼をもって、彼らの信心の力が優れているか劣っているかを見極めることができる。それに応じて導き方を変え、様々な仏の姿を現じ、その寿命の長短を説き、涅槃に入ると教えてきた。また数々の方便を用いて優れた奥深い教えに導き、人々にの喜びの心を起こさせてきたのだ」

 こうしてお釈迦さまは、永遠の寿命を持つ仏がご自身ただ一仏であったことを明らかにされるのでした。

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