やさしい法華経物語 |安楽行品 第十四 (2) by Taisu
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仏さまのこばなし

いつそば「我聞の章」

やさしい法華経物語

ウッキ〜くん

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グリトラクータ童話

image 次に「四つの安楽行(あんらくぎょう)」の内、第二番目の安楽行では、法を説く時の言葉使いについて、節度を守り、あやまちのないように努めなければならないことが説かれました。

「菩薩(ぼさつ)たるべき者が法を説くとき、決して人の悪口や他の経典の欠点を取り上げて語ってはなりません。また他の法師を軽蔑(けいべつ)したり、他人の善し悪しや長所・短所を述べてもいけません。声聞(小乗の教えで悟った人)を名指しで非難したり、又逆にほめちぎったりするのも良くない事です。

 そして他人を忌(い)み嫌う心を起こしてはいけません。ものを尋ねてくる人があれば快く受け入れ、難問を受けたならば、小乗の教えではなく大乗の教えをもって解説し、その人が仏の智恵を得られるように導きなさい」

 人はみな自己中心的に物事を考えがちなので、すぐに他人を批判してしまう事が多い。まずこうした思い上がりの心を捨てなければいけないと、お釈迦(しゃか)さまは説かれました。この第二番目の安楽行を「口(く)安楽行」というのです。

 さて次の安楽行では、法を説く時の正しい心の持ち方を示されました。

「菩薩たるべき者が法を説く時、決して嫉妬(しっと)したり人にへつらったり、偽(いつわ)りの心を持ってはいけません。また仏道を学ぶ者を軽蔑して罵ったり、長所・短所を批判する様な愚かな心も捨てるべきです。 声聞や縁覚(小乗の人々)や菩薩といった道を求める者達に『あなた達の様な者には、本等の悟りなど得ることは出来ないだろう』などと言って悩ませたり、後悔させてはいけません。そして無意味な議論をして争ってもなりません」

 お釈迦さまは、「口安楽行」をおさめ、次にはそれを意識にも乗せない事が出来る様になれば、一段の進歩であると説かれました。この第三番目の安楽行を「意(い)安楽行」というのです。

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