仏さまのこばなし |ことの発端 by Bunkyo
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仏さまのこばなし

いつそば「我聞の章」

やさしい法華経物語

ウッキ〜くん

妙ちゃん

グリトラクータ童話

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 ある森を、一人のずる賢く残忍な男が歩いてました。そして、木の枝に白く美しい鳥が羽を休めているのを見つけると、そくざに弓を引いて射止めてしまったのです。

 するとそこにもう一人、聡明(そうめい)で優しい男が現れ、今にも息絶えそうな鳥から矢を抜き取ると、介抱して命を救いました。

 残忍な男は「その鳥は私がしとめた獲物なのだから返せ!」と主張しました。しかし優しい男は「この鳥が死んでいるなら確かに君のものかもしれないが、この鳥は生きている。そして命を救ったのは私だから、この鳥は私のものだ」と引き下がりませんでした。

 二人とも自分の主張を退けようとしないので、ついに裁判で決着をつけることになりました。そして「生き物にとって命は一番大切なものである、よって鳥は命を救った男のものである」との判決が下ったのです。

 納得のいかない残忍な男は、それ以来、事あるごとに優しい男に意地悪をしたり、危害を加えるようになりました。この残忍な男こそ提婆達多(だいばだった)で、優しい男が若き日のお釈迦さまだったのです。

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