仏さまのこばなし |ブッダ最後の説法 by Kansho
話

仏さまのこばなし

いつそば「我聞の章」

やさしい法華経物語

ウッキ〜くん

妙ちゃん

グリトラクータ童話

image

 病身のブッダは、クシナーラのサーラ樹の下に身を横たえ「弟子たちに教訓を与えずして入滅することはできない」とお考えになられました。意志の力によって病痛を沈められたブッダは、ブッダの入滅が近くなったことを悲しんで一人で泣いているアーナンダに、こうおっしゃいました。

「アーナンダよ、悲しんではいけない。泣いてはいけない。生じたものはすべて、滅しないものはないのだ。汝(なんじ)は長い間、慈愛のある心・言葉・行為をもって如来(にょらい)に仕(つか)えてきた。大きな功徳(くどく)を積んできたのだ。さらにいっそう精進せよ。そうすれば必ず聖者の境地に至るであろう。

 アーナンダよ。自分たちにはもはや頼るべき師はなくなる、と嘆(なげ)いてはいけない。私の亡き後は、私が説いた法と律が汝らの師である。今も、私の滅後も、自身を灯とし、自身を拠り所として他に頼ることなく、真理を灯とし、真理を拠り所として他に頼ることなく、ひたすら修行に励むのだ。その者こそが私の弟子、暗黒を越えるものなのだ」

 こうしてブッダは、大いなるご入滅の時をお迎えになられたのでした。しかしアーナンダは、その時まだ悟りを開くことができなかったので、滝のように涙を流し、大声で嘆き悲しみました。

what's newdiscourseseasontalesideadownloadlinkmyoabout "myo"site mapNOEC

HOME

Since 1999, Nichiren-shu Osaka Enlightenment Center. All teachings are opening up.