仏さまのこばなし |梵天の懇願 by Kansho
話

仏さまのこばなし

いつそば「我聞の章」

やさしい法華経物語

ウッキ〜くん

妙ちゃん

グリトラクータ童話

image

 お釈迦(しゃか)さまは菩提樹(ぼだいじゅ)の下で悟(さと)りを開いて七日後のことです。深い瞑想(めいそう)から立ち上がるとアジャパーラ・ニグローダ樹の下に座り、「自分の得た悟りの内容はあまりにも深く広く微妙(みみょう)であり、これを人々に説き示すことなどとてもできない」とお考えになっておられました。そして一人悟りのよろこびにひたっておられたのです。

 世間の人々はブッダ(悟りの眼を開いたもの)が世に現れたことも、また人々へのお説法を断念されようとしていることも知りませんでした。しかし、天上の神々だけはお釈迦さまのお気持ちを察し「何とかしてお説法をして戴き、世の人々をお救い願いたいものだ」と相談しました。

 まずインドラ神(帝釈天/たいしゃくてん)がお釈迦さまに向かい「智恵の光で世の闇を照らして戴きたい」とお願いされましが、お釈迦さまは沈黙されたままでした。そこで次に神々の主であるブラフマン(梵天/ぼんでん)が合掌礼拝して「どうか法をお説き下さい。それによって必ず悟るものがいるでしょう」と懇願(こんがん)されました。

 その言葉を聞いたお釈迦さまは、改めてブッダの眼をもって世間を観察し「もし世の人々が私の説法を聞かなければ、決して悟りには至らないだろう」とご決心され、ついに座より立ち上がられたのでした。

what's newdiscourseseasontalesideadownloadlinkmyoabout "myo"site mapNOEC

HOME

Since 1999, Nichiren-shu Osaka Enlightenment Center. All teachings are opening up.