仏さまのこばなし |ブッダ by Kansho
話

仏さまのこばなし

いつそば「我聞の章」

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ウッキ〜くん

妙ちゃん

グリトラクータ童話

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 遠い昔、現在のインドとネパールの国境付近にあるルンビニー園で、釈迦(しゃか)族の王子が誕生されました。驚いたことにその王子はお生まれになってすぐに立ち上がり、四方に七歩あゆむと「天上天下 唯我独尊(てんじょうてんげ ゆいがどくそん)三界皆苦 悉是度此(さんがいかいく しつぜどし)」とご発声になったのです。父王はこの王子にシッタールタ〈すべてのことが成就するという意味〉と名づけられました。

 ある予言者は大いに喜び「この方は、武力を用いずに世界を治めることのできる転輪聖王(てんりんじょうおう)となられるか、出家すれば必ず人々の苦しみを救うブッダ=覚者(かくしゃ〉となられるでしょう」と言いました。

 ところがアシタという仙人は、王子の姿を見るなり大声で泣き出したのです。王がその理由を尋ねると仙人はこう答えました。

「この王子はいずれ必ずブッダとなられ、煩悩(ぼんのう)に苦しむ人々を救われることでしょう。しかし私はすでに年老いて、その時が来るまでとても生きられません。自分はブッダにお会いできないことを思うと、悲しくて泣いてしまったのです」

 仏教は皆がブッダになるための教えです。王子はブッダとなり、覚(さと)りの道を開かれたがゆえに尊く、その教えを学び実践する者もまた、皆ブッダになりうる者として尊いのです。

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