lotus column 戯 画 by Houken
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 大阪市立美術館で開催された「江戸の戯画」特別展に行ってきた。

 泰平の世の中が長く続いた江戸時代に、今の漫画のような「戯画」がたくさん描かれ、人々の笑いを誘った。特に大阪を中心に人気を集めた「鳥羽絵(とばえ)」には、目が小さく、鼻が低く、口が大きく、極端に手足が細長いという特徴があり、多くの人を楽しませたようだ。

 今回の特別展には、葛飾北斎・歌川国芳・一鶯斎芳梅(いちおうさいよしうめ)といった有名な絵師の作品が展示されており、現代の我々でもそのユーモアを十分に感じることができる。

 そんな中で、お釈迦様が派手な夫婦喧嘩の仲裁をされる様子を躍動的に描いた「四月初のあらそい」という絵に出会った。作者の国芳は日本の歳時をユニークに描き、四月の催しに花祭りを選んでお釈迦様を登場させたのだ。この時代には、誰もが花祭りのことを知っていたということになる。

 他にも、芳梅の「滑稽浪速名所鬼子母神(こっけいなにわめいしょきしもじん)」は日蓮宗寺院がモチーフになっており、当時の庶民の信仰をうかがい知ることのできる、貴重な体験となった。

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