lotus column 道徳と信仰 by Koushun
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 横浜のマンションでの耐震偽造工事問題が、連日報道されている。日本の建設事業は世界一であるとの信頼があったため、多くの人が衝撃を受けた。人のする事に「まさか」は無いという性善説の上に成り立ち、良心に委ねられている分野は多い。

 昨今、道徳教育の重要性が叫ばれている。社会全体のモラルが低下してしまったのだろうか。学校での道徳教育を本当に復興させようと思えば、先生は尊敬される師範として自らの振る舞いを正し、親も子も先生を恩師として尊ばねばならない。

 法律は守らないと罰せられるため、人は法律を守ろうとする。ところが、道徳にそういった強制力はない。昔は「お天道さまが見ている」として悪いことを控えたものだ。そうして人目が無くても、空き缶を捨てたり、道で小便をしてはいけないと教えられた。

 仏教を学ぶ者は、仏さまの戒めに背いてしまったら心がうずくだろう。誰もが尊い仏さまと共にあり、その慈しみを受けていると説かれるからだ。その事実を信じることが、そのまま規範となり、私たちが人の道に外れてはいないかを確認することになる。

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