lotus column いのちの大切さ by Taijun
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 最近、公共施設や学校でよく見かけるAEDと書かれた設備。先日、その取り扱い方の講習会に参加してきた。突然に人が倒れて意識がない場合に応急処置として使うものだが、実際そういう所に居合わせたとしたら、うまく対応できる自信が無いというのが率直な感想だ。

 生あるものが必ず死を迎えるのは世の習い。「生は偶然、死は突然」という言葉もあるが、私たちが生きていることは、決して偶然とは思えないほど不思議に感じる。

 多くの人は死に対して恐れおののくもの、生きたいと願い努力するものだ。日蓮聖人は「いのちと申す物は、一切の財(たから)の中に第一の財なり」と述べられる。しかしながら今日の社会を見ると、なんと「いのち」が粗末に扱われていることか。「ああ、またか」と見過ごしてしまう現状に哀しみを覚える。

 AEDのことを知り、もう一度いのちに対して考え直す機会となった。今この時代、この国に生まれた「必然」を思い、一番の財である人生をいかに役立てるかを説くのが仏教である。

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