lotus column |習い伝える by Taiko
what's new

 論語は孔子の言行録だが、その中に「述べて作らず」とある。自身は新しい思想を作り出すわけでなく、先人の言葉に学び、それを復古する祖述者であるというのだ。

 一方、お経も解りやすく言えば、お釈迦さまの言行録といえる。法華経には、お釈迦さまが「私から聞いた通りに伝えなさい」とある。仏教徒であれば、お釈迦さまの言葉に忠実に従うのが至極当然で、余計なことを付けくわえたり、逆に省いたりしてはならない。ましてや、新説を掲げるのは論外である。

 日蓮大聖人は、お釈迦さまのお言葉に忠実に従われた。その六十一年のご生涯の言動は、すべてお釈迦さまが法華経に示されたところであり、ご自身の個人的性格から発せられたものでは無い。

 またその言動により、ご自身を始め門下に法難・迫害が降りかかるが、それもすべて、お経文に約束されたことなのだ。故に「経文に我が身普合せり。御勘気をかおればいよいよ悦びをますべし」「本より存知のことなれば」と言われ、「釈尊の子」「仏の使い」との自負に至られる。

 お釈迦さまがこの世を去られ、およそ三千年。日蓮大聖人がこの世を去られ、およそ七百三十年。仏教徒であり、日蓮大聖人を師と仰ぐ私たちには、その教えを「習い伝える」義務があり必要がある。

what's newdiscourseseasontalesideadownloadlinkmyoabout "myo"site mapNOEC

HOME

Since 1999, Nichiren-shu Osaka Enlightenment Center. All teachings are opening up.