「イエスとノー。その二つの間には、何もないのだろうか」
「筆を走らせたのは、宙ぶらりんの想いでした。 想いのかけらは朽ちることなく、ざわざわと心を揺らします」
あの焼酎のCMコピーです。ん〜、いつ見ても聞いても渋いですね。
イエスとノー、善と悪、天国と地獄、白と黒、勝ち組と負け組。極端な評価がどんどん幅を利かせる世の中。その狭間で翻弄されているのが、サッカー日本代表の岡田監督。ことに勝負の世界は厳しい。こんなハッキリした評価を求める世の中に、いつの間になったのか?
もともと「宙ぶらりん」の気持ちを「宙ぶらりん」のままに受け止めるのが仏教だ。それだけに、こんな酸度の強い時代には、ますます仏教の心は生き残れないだろう。真実であるのにもかかわらず……。だが一方で、真実だからこそ上のコピーも多くの共感を呼ぶのかもしれない。
かくいう私もそんなコピーで妙なる法を説きたいのだが、あ〜閃かないし才能がない。今ここに駄文を書いている始末だ。いっそパロディってみよう。
近道だろうが 抜け道だろうが
手をかざされようが 手を抜かれようが
善人か悪人か誰もわからない その人に
仏身を拝する道が 私の道です
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