lotus column 原因を生む結果 by Chijo
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 本年は、日蓮聖人が『立正安国論』の奏進によって、時の幕府を諫暁(かんぎょう)してから七五〇年という節目に当たる。

 「立正」とは正しい仏法の建立であり、「安国」とは安穏な国土を意味するが、安国という目的・理想の実現のために、立正という手段があると考えた場合、どうしても身近な諸問題の解決を先とし、追って解決されるべき範囲を広げていこうとするのが人情だろう。

 確かに現象としては、良い影響が個から徐々に集団へと広がっていく事例も多い。しかし、まず個々の立脚点が定まらなければ、本当の意味での変革はままならない。

 法華経寿量品に顕されるように、この世が仏の慈悲と導きに満ちた仏国土であるという認識を持つことで、本来の姿を蘇らせるがごとく現実を変化させることができる。まず理想的な結果に立つからこそ、そこへと向かわせる力、すなわち原因を生むものだ。

 この力とは、信念に基づく利他行動であり、それを仏教では修行という。

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