lotus column 風が吹けば… by Dozaemon
what's new

 「風が吹けば桶屋(おけや)が儲(もう)かる」という言葉をご存知だろうか。江戸時代の言葉だそうで、「風が吹くと土ぼこりがたって目に入り、盲人が増える。盲人は三味線で生計を立てようとするから、三味線の胴を張る猫の皮の需要が増える。猫が減るとねずみが増え、ねずみが桶をかじるから桶屋が儲かって喜ぶということ。何か事が起こると、めぐりめぐって意外なところに影響が及ぶことのたとえ」と辞書にある。

 現代で例えるなら、ミツバチが激減している現象があげられる。ミツバチがいなければ植物が受粉できず、果物や野菜もできない。すると果物や野菜の値段が上がり、家計が苦しくなる。家計が苦しくなると物を買わなくなり、景気が悪くなる。景気が悪くなると給料が減り、余計に物を買わなくなる。物を買わなくなると……。

 人にしろ物にしろ、互いが影響し合って世の中が成り立っていることは、すでに三千年も前から仏教が説いている通りだ。カオス理論なるものによれば、「アマゾンの蝶の羽ばたきが遠く離れたところで大雨を降らす」という。

 あなたが平和を願って唱えるお題目は、世界を幸せにすることさえできるのですよ。

what's newdiscourseseasontalesideadownloadlinkmyoabout "myo"site mapNOEC

HOME

Since 1999, Nichiren-shu Osaka Enlightenment Center. All teachings are opening up.