この夏、スポーツの祭典を観て、人の体はここまで凄いことが出来るのかと、感動を覚えた人もたくさんいたことだろう。
ところで皆さんはご存知だろうか。人は約六十兆個もの細胞の集まりであるということを。そのうち毎日、七千億個から一兆個の細胞が生まれ変わり、死に変わりしていることを。そのことを「代謝」と言うそうだ。
そして私たちは空腹になれば食事をし、のどが渇けば水分をとり、意識をする・しないにかかわらず呼吸をする。それが六十兆個もの細胞を正常に機能させ、その集まりである私たちの日常生活を支えている。
そんなことを意識しなくても、生きていくことはできる。が、少しでも意識すれば、生きること、食べることなどに感謝の思いも生まれてくるのではないだろうか。
つまりは、心もまた体と同じなのだ。より良く生きるため、日々生まれ変わることを心がけたい。日蓮聖人が「妙とは蘇生の義なり」とお述べになっているように、お釈迦さまの導きを信じてお題目を唱え、心身共に代謝してはいかがだろう?
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