lotus column 遺伝子治療 by Shougyo
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 いつ頃からか、DNAとか遺伝子とかいう言葉が日常会話で使われるようになった。 

 思い起こせば、一九九〇年に「重度免疫不全」という病気に対し初めて実施された、いわゆる「遺伝子治療」が、この言葉が耳慣れてきた始まりのように記憶している。

 話は変わって『法華経』の第十六章で、お釈迦さまは「一切衆生(すべての生きもの)の父である私は、それらすべてを苦しみや患(わずら)いから救う」と説かれている。ここで注目すべきは「一切衆生の父」という言葉であり、親子であるなら、私たちはお釈迦さまの遺伝子を受け継いでいると言っても過言ではない。

 では、お釈迦さまの遺伝子とは一体何なのか?それは、仏の「智恵」と「慈悲』に換言することができる。その内在を忘れ去った人々が、今日の世相を生んでいるのだ。

 社会全体、そして社会を構成する一人一人にとって本当に必要なのは、この遺伝子に対し補ったり修復しようとする治療ではなく、受け継いだ事実に対し、ただ信じるという心を回復させることである。

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