lotus column 遊んで暮らそう by Chijo
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 どんな仕事でも遊び半分で取り組んでいると、大抵の場合は非難されるか怒られる。会社ではいつも机に向かい、残業もいとわない従順な人。こういうマジメな人こそ、上司や社長にとっては信頼できる社員なのかもしれない。

 しかし、人は他人から認めてもらい、そのことで自分の価値を見いだし安心しようとする。そのためには平気で嘘をついたり、他人を踏み台にする動物だ。そうして正義を装うことは、時に素晴らしい生産力を発揮することもあるが、自分にとっても組織にとっても、今後独創的な広がりは期待できないだろう。

 真剣に、一生懸命に、命をかけて……。そんな言葉が口ぐせになっている人もいるが、自分のやってることを非難されないための防御にも聞こえる。もう「遊び半分」はやめて、公私混同もいいとこ、全部を遊びにするといい!

 東洋思想ではもともと高度な概念である「遊び」とは、主体的で「やらされていない自分」でいること。他との関わりの中で生じる喜び、さらには意外性や軋轢(あつれき)にいたるまで、すべての事柄を自分の成長や「気づき」にとって有用な情報と受け止め、しなやかで自在な個人でいること。

 組織の中ではそのバランスが難しく、ただの「ぐうたら」との区別が曖昧になるかもしれない。しかし、低レベルの全体主義やセクト主義に拘泥(こうでい)していると、人は確実に考える力を奪われるだろう。

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