lotus column ご縁と使命 by Taijun
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 最近、都会では「直葬」という葬儀形態が出てきたそうだ。病院で、あるいは自宅で亡くなった場合、そのまますぐ火葬場へ送って荼毘(だび)に付し、墓地に納めるというのである。まさに「坊さんはいらない」「戒名はいらない」というやり方だ。

 家の宗旨・宗派も分からない、お寺も知らない、近所づき合いも無い。そうした世情は今に始まったことではないが、亡くなった方には気の毒で浮かばれないように思われる。

 そこで宗門では今、宗教離れの進んでいる青少年の教化に重点を置いている。若い内に仏教に縁を結んでもらおうということだ。

 こういった問題を取り上げる勉強会の席で、講師の先生は「〇歳〜五歳の子供への縁結びが大事である」と主張されていた。確かにその時期の子供は純粋無垢、穢(けが)れを知らない、損得勘定もあまり持たない年代である。子供に仏教的な考え方や道徳などを教えることが、将来の日本にとって大切なことだろう。また、親が子供を連れて来るのだから、若い親たちとも縁を結ぶことができる。

 そうした尊いご縁を大切にしていきたいと思う。使命はたくさんありそうだ。

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