生まれて来たことが、幸せですか。
老いて行くことが、楽しいですか。
病が無く、元気そのもですか。
死ぬことに、不安はありませんか。
愛する人と、何時も一緒ですか。
嫌いな人と会っても、平気ですか。
欲しいものが、手に入りますか。
毎日の生活が、楽しいですか。
この様な状態が続くことが、幸福ですか。
生まれて来たことが、辛いですか。
老いて行くことが、悲しいですか。
病を、患っていませんか。
死ぬことが、怖いですか。
愛する人と会えなくて、寂しいですか。
嫌いな人と出会うと、気分が滅入りますか。
欲しいものが、逃げてしまいますか。
毎日の生活が、苦しいですか。
この様な状態が続くことが、不幸ですか。
自身の思うままに生活できることが幸せでしょうか。自身の意に沿わない生活が不幸でしょうか。どちらの生活の中にも、自身の本願に気づかせてくれる教えがあるように思います。
ただ幸せと思っている時は、概して自身を振り返ることができず、また不幸と思っている時は、もっと自身を振り返ることができません。でも、少しだけ立ち止まって考えてみて下さい。自分がこの世で果たすべき役割が何かということを。
「苦をば苦とさとり楽をば楽とひらき、苦楽ともに思ひ合せて南無妙法蓮華経とうちとなへいさせ給へ。これあに自受法楽(じじゅほうらく)にあらずや」
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