lotus column 完璧 by Taiko
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 ここ数年、原稿を書くには決まってパソコンを使う。初めは慣れないキーボードに悪戦苦闘だったが、最近はどうやらペンを持つより早く仕上がるし、編集作業も以前に比べずいぶんと楽になった。

 ただ、器械(パソコン)に頼っているせいか、読めこそすれ書けない(忘れた)漢字が多くなってきた気がする。恥ずかしながら、先日子供に指摘され驚いたのは「完璧」という字。

「お父さん、“かんぺき”の“ぺき”は壁やないでぇ。璧って書くねんでぇ」
「???」

 何と、私の手書きのメモには「完壁」と書いていたのである。完全な壁って?八方塞がり?万事休す?(間違っていたのだから、こういう意味合いかも)。もちろんこれでは意味が通らないし、「完壁」という字も存在しない。

 正しくは「完璧」。璧とは宝玉、傷の無い玉の意味で、欠点や不足がなく非常に立派な事をいう。その由来は、韓非子(かんぴし)に出てくる「和氏之璧(かしのへき)」という話である。

 ところであなたのまわりでは、字の間違いだけに止まらず、色んな意味で壁が璧に、あるいは璧が壁になったりしていませんか?お気をつけ下さい。

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