大阪日蓮宗青年会の主催の「サマーセミナー」（夏の少年少女修養道場）のパンフレットを見ていたら、案内の中に「若者の犯罪が増加の一途をたどる昨今、早い時期からの精神修養が必須となってきています」とあった。

　横で見ていた次男が「もともとサマーセミナーに行くような子は、犯罪なんか犯せへん」とツッコミを入れてきた。ふむふむ、ナルホドというところか？

　話は変わるが、収益を目的とする企業や団体における、リーダーの条件についてここで考えてみたい。思いつくままに挙げれば、情報収集力とその分析力・大局的立場からの判断力・部下に対する包容力・困難な問題をクリアする実行力、などが考えられる。

　そして、こうした条件は企業・団体のリーダーに限らず、一社会人としても大切な要素と言えるだろう。

　しかし一方で、冒頭でふれた次男のツッコミに思いを巡らせる時、手を合わせる心が家庭において代々伝えられることの大切さは見逃せない。世の組織には色々なリーダーがおられるが、感謝と尊敬の心を伝えるリーダーが、いま最も求められているように思える。